自分のH度…
気にならない?
◆短編
ありがとう
ナナ様:作
[紹介文]昔の私です
毎年夏になると思い出す
『生きる』意味を体で教えてくれた彼の事を…
中学3年の春。あたしは生きるという事に対して意味なんてないと思っていた。
不登校で引きこもりの毎日。そんなある日携帯に一通のメールがきた
『おれタカ!クラスの奴にアド聞いちゃった!ところで…俺とバンド組まない?
ナナ歌上手いって噂で聞いて。』
それが彼との出会いだった。
それからあたしの人生は変わった……
毎日のようにタカの家で仲間と歌ったりくだらない会話で盛り上がっていた。
こんな毎日が永遠に続くと思っていた…
ある日タカの叔父さんが『今度夏祭りがある。そこで歌ってみないか?無理強い
はしない』
皆一致で答えは『やる!』の一言だった
それから祭りまで毎日練習に明け暮れていた
祭りの前日 いつものように練習を終え皆で話してたらタカが突然『俺さ…まさ
か歌えるとは思ってなかった。だから明日は思い切り楽しみたい…音楽というも
のをこのバンドで…』
その言葉に皆がうなづいた。
その頃からあたしは、自分の人生に自問自答をするようになっていた…
『生きる』『将来』について…
祭り当日 朝から町はたくさんの人で盛り上がっていた
『この中でやるんだよね』
一人が不安げにつぶやいた
するとタカが『いよいよ俺らのバンドの初舞台だ!楽しもうぜ』その言葉に誰も
が笑顔になった
そして……
開幕!大歓声のなか初舞台は始まった
皆、タカの言う通り楽しみながらの舞台だった
もちろん初舞台は大成功に終わった
夏祭りが終わった後も興奮がおさまらなかった
『次はライブハウスに進出だぁ!』タカが大声で叫んだ その声はいつまでも胸
に響いていた
夏が終わり虫の声が聞こえる頃 それは突然起きた
『ライブハウス!?』皆の声がハモった。タカがにっこり笑う。
『夏祭りで歌った時、実はライブハウスのオーナーが来てたみたいで。今度のク
リスマスにあるライブで一組出れなくなって代わりに出ないかって言われて』
皆顔を見合わせて現実かを確かめた。そして皆抱き合って喜んだ
夏祭りの続きができる…
そう皆が確信した…
クリスマス1ヶ月前タカからメール『最近元気ないみたいだけど…』
あたしは悩みの答えが出せずに悩んでいた。そのことを伝えると タカから再びメ
ール…
『答えは簡単!自分の証を残す為に生きるんだ!深く考えないで今を生きればい
いんだよ!悩んでるその1分も確実に時間は過ぎてる。人生の時間は決まってる
んだよ。決まった時間の中で悩んでるなんてもったいないよ』その言葉であたし
の胸は軽くなった
2週間前− バンド仲間のシンからメール『タカの家に全員集合』
タカの家にいくとすでに皆集まっていた。急に胸騒ぎがした…
沈黙の後シンが言った『タカ今日の朝方倒れて…今死んだだって』
嘘だよね?
棺の中でタカは幸せそうな顔で寝ていた タカのパパのお願いで タカの前で泣き
ながら歌った
楽しんで歌おうて言ってたのに…
それから…クリスマスの日私達は笑顔で歌っていた タカの遺影を抱いて
だってタカとの約束だから…
あの日の夜タカから最後のメールがきた
『俺がもしいなくなってもバンドは続けてほしい。歌を歌い続けてほしい。もち
ろん笑顔で』と……
私一生懸命生きるね!タカの分まで楽しんで生きる!
そう空のタカに誓った…
空は綺麗な青色だった…
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