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◆短編
3つ
慧様:作
[紹介文]1つ 2つ…3つめは、振り向くな
1つ 2つ…
「はぁ…全く、ついてない。」
びしょ濡れの体を見ながら私は、呟いた。
「天気予\報じゃ、晴れって言ってたのに」
ついてないと、また呟く。
私は、傘を持っていない。周りに店などなく、家までは、まだまだある。
今は、大木の下に雨宿りをさせてもらっている。
「はぁ…」
雨は 止む気はないようだ。
1つ 2つ…
「!」
幼い子供の声。
………。
「気のせい…か」
とそう思って、あることが頭を過った。
今朝、だっただろうか
この大木の下で
幼女が1人、死んでいた。
否、『死んでいた』では、私が見たような言い回しだ。
正しくは、ニュースで幼女が1人、亡くなった。が正しい。
途端、寒気が走る。
「…」
もう、雨の中を突っ切ろうか。
そう覚悟して、走ろうとした。
1つ 2つ…
「!!?」
その声は、耳元で響いた。
刹那、足は、地面に吸い付いたかのように動かなくなった。
1つ 2つ…
1つ 2つ…
1つ 2つ 3つ
「…」
後ろを見た。見てしまった。
少女が、血塗られた少女が、笑っていた
冷たい瞳で
「うわぁぁーー!!」
終わり
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