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短編

あの角わ曲がって
なおりく様:作



〜第二章〜


島の空港に降り立つと、
母親が待っていてくれた 「おかえり」
学生の頃毎日聞いていたこの言葉が妙に懐かしい。


「ただいま!お母さん」


「お母さん」なんて呼んだのは何時ぶりだろう。


お母さんも少し恥ずかしそうだ。


家に着くと お父さんも居た。


晩ご飯はお母さんの得意料理がずらりと並んだ。


三人では食べられない位に・・・


この家に居た頃は、さほど親と話す方ではなかったが、
今夜は何故か話しが弾む。


俺の子供の頃の話しは特に盛り上がった。


初めて立ち上がった時の事、小学校の入学式の事、
思春期で反抗期だった頃の事、そして・・・
俺が東京へと旅立った日の事。


「仕事は、どうね?上手くいっとると?」


思い出したかの様に、お母さんが呟いた。


「うん! まぁ大丈夫 上手くいっとるよ!」
精一杯の答だった。


その日の夜はなかなか眠れなかった。




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