直アド交換しよ☆
今スグ会いたいし
みき
『巡りあい』
泣けるように作ります。
第一章
きっと、君と出会うことは決まってたことだろうね。
きっと君と別れることも、決まってことだろうね。
今、君は幸せ?私はあんまり幸せじゃないよ。
だって君に会えないから。
いつか君が会いに来てくれるのなら
私は君を心から抱きしめるでしょう。
会いに来てくれるのなら・・・。
何年も前、私は結婚して、田川みきになった。
私が20歳の頃だった。
当時付き合っていた彼との間に子供ができた。
私たちは成人していたこともあり、
付き合ってまだ半年という短い期間だったので、
結婚してもいいや。
という甘い考えで結婚を決めた。
今思うと、なんて安易な考えだろうと思う。
結婚生活はほんの一瞬で終わった。
子供が生まれて2年もたなかった。
別れる時子供の親権で、話し合った。
子供は父親が引き取ることになった。
相手と相手の親は子供には
二度と会わないでほしいといわれた。
母親である私が子供に会いたくないわけがない。
それから私たちの離婚は成立して、
子供は父親の元で暮らすことになった。
別れてからすぐは保育園に顔を見に行ったりもした。
しかし相手のガードは固かった。
私が保育園の前にくると
先生がいち早く気付き子供に毛布をかける。
そして奥の方へ連れていかれる。
「やめてよ。」
小さく私はつぶやく。
私が生んだ子供だよ?
会えないなら顔だけでも見せてくれたって・・・。
泣きながら私は車に乗り込む。
やっぱり顔も見れない。
会いたい。
そんな気持ちだけが膨らみ
犯罪に手を染めそうになるのを理性で止める。
子供はまだ二歳になってない。
母親の顔も覚えてない。
二歳の誕生日私はプレゼントを贈る。
もちろん郵送。
その年のクリスマスにもプレゼントを贈る。
子供に会えなくなる前に携帯で
たくさん撮った写真を見ながら
思い出しては声を殺して泣いている。
淋しいのは私より子供の方。
母親が必要な時に母親がいないのだから。
子供の淋しさを想うたび心が痛くなり
また涙を流してしまう。
私は耐えられなくなり、
子供が住んでいるマンションの前まで車を走らせる。
でもいざマンションを目の前にすると、
足が震えて前に進むことができない。
たまたま子供がおばあちゃんと
一緒に外で電車を見ている。
私の顔は笑顔に染まりながらも涙が止まらない。
「大きくなったね」
と呟きながら私は家に帰った。
三歳の誕生日。
今日こそは自分の手で子供にプレゼントを渡す。
そう決めてケーキを作った。
ケーキは意外にも大成功。
ただひたすら子供の笑顔だけを思って作ったケーキ。
田川家の方が嫌がることはわかっていた。
受け取ってもらえないのを承知で、
マンションに向かい、
保育園から帰って来るのを待っいた。
子供がおばあちゃんと一緒に帰って来た。
自宅に帰ったのを確認し、電話をした。
「あの、みきですけど、
子供にプレゼントを渡させてください。」
私が声をふるわせながら言うと少し間があいて、
「下にいるの?」と聞かれた。
「はい。」と答えると、
「ちょっと待って。」
と言われ電話は切れた。
子供と一緒に下に降りて来てくれるとはかぎらない。
でも渡したい。
緊張して下で待っていると
子供の声とおばあちゃんの声。
まさか・・・
と思った瞬間二人が
自動ドアの向こうからやってきた。
もちろん子供は私のことは覚えていない。
不思議そうな顔で私をみていた。
泣かない。
子供の前では絶対泣かないと
決めていた私はもう少しで
涙が出そうなのを我慢して子供に近づく
。
「おめでとう。」
私が言うとまだウル覚えな言葉で「ありがとう。」
と答えてくれた。
私は涙をぐっとこらえておばあちゃんの方。
元旦那の母親に話かけた。
「これからも時々こうして会いたいです。」
しかし答えはノー。
あきらめたくはなかった。
でもその場にいると今にも
涙が出てきそうだったので
私はその場を立ち去ろうとした。
「バイバイ」
子供が私に言ったその一言。
私は「ばっバイバイ。」
そう言って手を振り車に乗った。
その瞬間緊張の糸がきれたのと
子供の言葉や笑顔を思い出し声を出して泣いた。
初めて声を出して泣いた。
あの時君の成長が嬉しかった。
でもね、本当はこの手で育てたかったんだよ。
子供が四歳になった。
三歳の時と同じように子供にプレゼントを渡した。
子供が五歳になるのが近づいた。
今年は手紙だけにする事にした。
五歳。
もうなんとなく周りがなんなのか分かる年。
私が行くことで傷つかせたくない。
その年は精一杯の気持ちを、
手紙にこめて、送った。
あの時会いに行かなかったのは
本当は君に会うのが怖かったのかもしれない。
会わないことに慣れてしまった私は
君に会えないから。
でも心の奥では、君に会いたかったよ。
あれから毎年手紙を書いている。
だけど返事はない。
読んでいるのか、いないのかは分からない。
でも君に会えるその日まで手紙を、贈る。
送り続ける。
君は私の子に生まれて、不幸だった?
私は君の母親になれたことが幸せだよ。
君に巡り合えたことを感謝してるんだよ。
君と別れることが決まっていたとしても
、私は構\わない。
だって、一杯の幸福をもらったから。
笑顔。
泣き顔。
怒った顔。
どれも全てが私の宝。
君の全てが私の宝。
いつか、君に、これを読んでもらえると信じて。
大好き。
世界中の誰よりも。
終わり。
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