◆詩
貴方のシカバネ
慧様:作
[紹介文]戦によって奪われた大切なひと…
あなたには居ますか?
大切な愛しているひとは
“愛している”と貴方は言った
私は 嬉しくて恥ずかしくて
顔を真っ赤に染めて
とても小さな声で私も
“愛している”と言った
貴方には聞こえた様で
あまり見せないとても優しい笑みを見せて
私を抱きしめ
口付けた
幸せだ
幸せすぎた
だから
忘れていた
今 この世界は
戦争をしていたんだ
でも、貴方は生きて帰ると必ず私の元に帰ってくると信じていた
なのに
なぜ 今貴方は
地に伏しているの?
--ねぇ…
貴方は答えない
--どうしたの…私に逢いに来ると言ってたでしょ?
貴方は答えない
--…ねぇ…
答えない
頬に触れた
まるで氷の様に冷たかった
--ねぇ… 目を覚まして
貴方は動かなかった
私の頬に温かいものが
伝った
--…
私は ゆっくり貴方の
胸に耳を寄せる
--…
心臓の鼓動が
聴こえない
ゆっくり顔をあげた
私は 弾けた様に
叫んだ
泣いた
呻いた
嘆いた
死んでしまった
貴方は
もう動かない
--…私も…側に…私も
屍は答えない
それでも 私は言った
“愛している”と
それを最後に
大きな爆発音と共に
業火が私と貴方であった屍は包まれた
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