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女将は、
眉間に僅かな青筋を立てて怒りの言葉を吐き捨てた。
僕は居たたまれない心境に陥りだした。
「島に戻って母に問いただしてみると、
『そんな原稿があっても仕方がない』と、
開き直っていうばかりなの。そんな母(継母)を生前の兄も嫌っていて、
『両親の眠るお墓は必ず東京に移してしまう』
と手紙に書いて来たこともあったその兄も、
今では実の両親と一緒にお墓に眠ってしまっているんです」
「血の繋がりがないということで、
ああも非情になれるものかしらねえ……」
【0031】
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