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急いで食べかけのサンドイッチをしまうと車をユーターンさせて、
老朽化した木造二階建てアパート前の路上に立つ、
白髪老人の足許に車をつけた。
「すまんが、あの二○二号室の玄関の中に古紙の束は幾つもあっで、
重てぇがであんた、持ってきてくれんかのぉ」
老人はそう言って、アパートの外階段上を見上げて指差した。
階段を登ってみると、左側の二○二号室の扉は少し開かれていた。
その玄関内には、
古新聞の束や原稿用紙らしき束も多量に混じって積み置かれてあった。
その古紙の束を両手にぶら下げながら、
何度か階段を往復して老人の足許に積み重ね置き
「原稿用紙に何かびっしりと書き込まれているようで、
大切な物のように思うんですが引き取ってもいいんですか」
【0006】
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