第二節
「お兄ちゃん、おはよ」
「はよー」
「・・・・なんかコゲ臭くない?」
「え、・・・・あ。忘れてた!!!!」
お兄ちゃんは慌ててフライパンに駆け寄るが、もうコゲてしまっている事は目に
見えていた。
「・・・・・・もう・・・、家事は睦月がやるって言ってるのに・・・」
「ご、ゴメンな・・・」
このやたらヘタレっぽい人は睦月のお兄ちゃん、遠山愁。
んで、私はこのお話の主人公の遠山 睦月。
二人は兄妹。
なんだけどー・・・・・・
「・・・?その本、何?」
「へっ?・・・・・・だ、だめ!!」
睦月はその本を必死に隠そうとしたが、それも無駄だったらしい。
お兄ちゃんはその本を睦月より早く奪い、パラパラとめくっている。
「あああー・・・」
「・・・・・・"恋人に作ってあげよう!新妻レシピ"・・・・・・・・?」
「・・・・・・・あぅ(泣」
睦月のばかぁあぁあぁー!!
何でそんなの机の上においてんだー!!!!!!!
「ぷっ」
お兄ちゃんはそう小さく笑うと睦月を見て微笑んだ。「俺のためにこんなの買っ
たの?」
「・・・・・・・おにーちゃんに喜んでほしかったんだもん」
「睦月、おいで」
「・・・・・・・」
お兄ちゃんは睦月が小さい頃よくこうやって抱きしめてくれた。
お兄ちゃんの腕の中はとても暖かくて、安心できて・・・・、睦月もコレをして
もらう事が小さい頃の楽しみ。「お兄ちゃん・・・・・」
遅刻する事なんか気にしない。
お兄ちゃんの方が完全的に絶対的に大事。
・・・・・・・・・・・・・私達は恋人、だから。
「愛してる」
【0002】
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