防犯(1)
居眠り運転ではないかとの疑いを残したまま
再び取り調べが始まったものの被疑者である
私が携帯電話のメールを見ていて前方に
居た人に気が付かなかったという結論のままに調書が出来上がった
事故原因は前方不注意による死亡事故ではある。
しかし 私の罪名は業務上過失致死である事は変わらない。
私が車の運転免許証を持っていれば実際警察勾留の
48時間で帰れる事件であるらしい
後は在宅起訴で裁判を待ち免停の行政処分と
罰金が妥当だという事を交通係りの係長が説明してくれた。
そうしてる内に調べ室のドアがノックされた。
雪崩れ込むように4人の私服刑事である
「オィ!〇〇ょ 小便を出そうか!?」
防犯生活安全課の刑事だ。
私は過去に覚せい剤の事件を三度 起こしている。
当然の如く防犯が私の前科を見て小便を出せと言ってくるだろうとの予測はしていた。
処が この時点で裁判所の令状は私に提示されていない。
つまり任意で小便を出せと言ってるのであるから
強制捜査は出来ない訳だ。
私は任意の協力的な調べを拒否した。
「令状を持って来い」
悪あがきでしかないが前科から10年近くの期間が経過している為に
まさか 令状を持ってくるだろうか? という賭でもあった。
一旦 私は留置場に戻された。
その4時間後 再び 生活安全課の刑事が私の身柄を調べ室に連行した。
刑事の手には一枚の紙切れが握られていた………
【0030】
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