留置場(2)
留置場の朝は 6時50分だった。
菓子パン二つに一個の牛乳パックが配給されるが、
その前に布団を各自が押し入れへ運び、監房内の掃除を終えての朝食である。
7時30分頃に朝食が終わると、
ここからの時間の過ぎるのが永く感じる。
何故なら9時からの運動時間を誰しもが心待ちにしている。
タバコが吸える。
これが 格別の味だ
取り調べがある被疑者は9時以降に順次、
事件の担当刑事が留置場に迎えに来て取り調べ室に連行される
取調中はタバコを吸わせては貰えるが。
ところが昨今は社会全体の禁煙化の為にタバコも
取り調べ中でさえ吸わせてもらえないらしい
朝9時になると各監房の鍵を開けて
畳10帖ほどの溜まり場へ誘導される。
30分の運動時間を利用して
被疑者1人に対してタバコを喫煙できるのだ。
留置場に居る被疑者は誰しもが自分たちの事件の内容を
別の被疑者に話して事件の量刑を予測しる
裁判では裁判官の心証は悪くならないように
前科歴の多い経験者に助言を求めている光景が見られる
私はシャブの効き目が失われていってるので
疲労感と倦怠感で起き上がるのも辛かった。
しかし現段階で覚せい剤を使用している事は警察は分かっていない。
だから私は、ものすごい疲労感に襲われていたが
他人から見て意識して普段の自分を装おう努力をしたのだ。
体中に重りをぶら下げて歩いているようであった。
【0024】
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