エッセイ

病気も怪我も♪
栗城 秋様:作



〜高校生〜


中学2年に初めて起きた発作に悩みつつ、
顔面や頭部を打ち続けた私は、
県内でも有数の頭の弱い人が集まる高校に進学した。


発作は相変わらず正体不明のまま続いていた。


そのため病院巡りを散々した。


と言うより巡らされた。内科に行けば『婦人科へ…』と言われた。


婦人科へ行くと『耳鼻科へ…』と言われた。


耳鼻科へ行くと『心臓外科へ…』と言われた。


心臓外科へ行くと『呼吸器科へ…』と言われた。


呼吸器科へ行くと『内科へ…』と言われた。


それを何度か繰り返して飽きた。


気のせいだと言う医者もいた。


CTで脳も検査した。
脳みそが人並みにあることがわかって安心した。


だからもう正体不明の発作のことで医者に行くのはやめた。


正直、医者達に腹も立っていた。


学校は女子校だったので
男子と喧嘩したりすることなく平和に過ごした。


が、男子より怖いのが女子だ。


何度か喧嘩をしたが怪我に繋がるようなものではなかった。


高校へは電車通学だった。


一度…いや、もしかしたら2〜3度はやったかもしれないが、
ホームの階段を転がり落ちたことがある。


まぁこの位は誰でも経験があるだろうから
敢えて書く必要はないかもしれないが書く。


色々な線が集中している割と大きな駅でこけた。


時刻は夕方。サラリーマンやら
学生やOLが沢山集まる駅のゴールデンタイムだった。


階段から落ちた。
持っていたカバンが開いてしまい中身が各段に散らばり、
靴も階段の真ん中辺りと私の近くに転がっていた。


痛かった。泣かない代わりに妙な笑みを浮かべてたと思う。


気持ち悪いことこの上なしだ。


だがそんな気持ち悪い私に
散らばった物を拾ってくれた優しい人が3人いた。


私は忘れない。OL風の2人と
営業風のサラリーマンの必死に笑いを堪えたあの顔を。
笑うなら大いに笑って頂きたかった。


これを読んでくれてる貴方もこんな場面に出くわして
手を差し延べる機会があれば、大いに笑ってあげてほしい。


笑ってくれないと打ち付けた足やら腕やらよりも心が痛い。



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