◆エッセイ
病気も怪我も♪
栗城 秋様:作
〜高校生〜
中学2年に初めて起きた発作に悩みつつ、
顔面や頭部を打ち続けた私は、
県内でも有数の頭の弱い人が集まる高校に進学した。
発作は相変わらず正体不明のまま続いていた。
そのため病院巡りを散々した。
と言うより巡らされた。内科に行けば『婦人科へ…』と言われた。
婦人科へ行くと『耳鼻科へ…』と言われた。
耳鼻科へ行くと『心臓外科へ…』と言われた。
心臓外科へ行くと『呼吸器科へ…』と言われた。
呼吸器科へ行くと『内科へ…』と言われた。
それを何度か繰り返して飽きた。
気のせいだと言う医者もいた。
CTで脳も検査した。
脳みそが人並みにあることがわかって安心した。
だからもう正体不明の発作のことで医者に行くのはやめた。
正直、医者達に腹も立っていた。
学校は女子校だったので
男子と喧嘩したりすることなく平和に過ごした。
が、男子より怖いのが女子だ。
何度か喧嘩をしたが怪我に繋がるようなものではなかった。
高校へは電車通学だった。
一度…いや、もしかしたら2〜3度はやったかもしれないが、
ホームの階段を転がり落ちたことがある。
まぁこの位は誰でも経験があるだろうから
敢えて書く必要はないかもしれないが書く。
色々な線が集中している割と大きな駅でこけた。
時刻は夕方。サラリーマンやら
学生やOLが沢山集まる駅のゴールデンタイムだった。
階段から落ちた。
持っていたカバンが開いてしまい中身が各段に散らばり、
靴も階段の真ん中辺りと私の近くに転がっていた。
痛かった。泣かない代わりに妙な笑みを浮かべてたと思う。
気持ち悪いことこの上なしだ。
だがそんな気持ち悪い私に
散らばった物を拾ってくれた優しい人が3人いた。
私は忘れない。OL風の2人と
営業風のサラリーマンの必死に笑いを堪えたあの顔を。
笑うなら大いに笑って頂きたかった。
これを読んでくれてる貴方もこんな場面に出くわして
手を差し延べる機会があれば、大いに笑ってあげてほしい。
笑ってくれないと打ち付けた足やら腕やらよりも心が痛い。
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