エッセイ

「30歳は、焦って来る?」
佐々木 忠 様:作



物知り博士の「内科の老先生」が曰くには、
女性の結婚限度年齢は30歳とか。


勿論これは、「生める年齢」からしてのお話しであって、
40歳になっても生める人(女性)も希にはあるそうだ。


要するに、安産を基点にして考えた場合の話しであって、
30歳過ぎたからとて生めない訳ではない。


20歳台から、4人も5人も生んでいる人は40歳越えても生めるなそうであるから、
40歳以上だから生めないと言うことはないようでもある。


さて、柳沢厚労大臣が「生む機械」発言や
「子供を二人以上持ちたいと言う極めて健全な状況にいる」
発言で、またもや野党や女性軍などから噛み付かれた。


要は、「生んで欲しい、将来の年金が困る」が本音だったのだろうが、
確かに日本の将来の産業構造にも影響することでもあろう。


ところで、この30歳と言う数字は何を意味しているのだろうか?


どんな女性だって、
素敵な旦那さんを持って家族と言う絆の人生を歩みたいことは、
当たり前のお話しであろう。


「結婚」と言う二文字の重みは、
一つの人生の区切りとしての発想とも受け取れるようだ。


この30歳代と言う年齢を思う時、
恐らくは結婚を「焦り出す」と言うピークなのだと思われる。


40歳となると、「諦め」という「落胆組」なのかもしれない。


要するに、「焦りから諦め」
に移行する分岐点は30から40歳ということのようである。


もっとも、世知辛い亭主(パートナー)
や不登校生や妊娠して別れる子供を持つよりは、
自由なライフスタイルで暮らした方がマシな場合もあるだろう。


だが中には、もう既に結婚していて過っての友達という垣根を越えて、
連絡しあうこともママならない場合だって生ずる。


そうなると、益々焦って来ることだろう。


過っては、同僚として連帯感もあり自由な会話もあったはずだが、
その友人も結婚してしまって気軽に話しかけられない立場になっていた、
そんな何となく遠く感じる心の隙間が出来る年齢も30歳からだと言われている。


何となく、取り残されたような気分になり益々孤独感を背負うことになる。


そうなると、独り身の恐怖感さい感じることだってあるだろう。


とは言え、結婚だけが「全てない」と開き直るか、
いやまだ「リミットではない」と言って踏ん張る手もあろう。


問題は、独身気取りもいいが周囲の人脈が減ることもあり得るのである。


辺りが片っ端から結婚をし、気が付いたなら自分だけが独身貴族だったと。


親は亡くなり、友は旦那を持って第二の人生をエンジョイしている。


仕方ないから、ペットの猫や犬と喋っているという早くも
「老化した生き方」になっていたりする場合もある。


と言うことは、「世間話力」という能力が低下して来る場合もあるそうだ。


この「世間話力」なるものは、相手の話しを良く
「聞き止める」ことであり、またそのことによって
「理解される人」にもなり得るなそうである。


このように友人の二割以上は、
独身周囲から年々減って行くというデーターも出ているなそうである。


会話を失いつつある場合は、
少なくとも地域の人つまりは八百屋さんであれ
コンビニやスーパーであれ、
その地域に溶け込み顔見知りになって会話を促進することも大切なそうである。


要は、時にはスナックであれバーであれ居酒屋であれ、
そんな所でも会話の鍛錬場所として
冒険心を日常に取り入れることだと「老先生」はおっしゃる。


別に、「痴呆症防止」の意味でのことではない。


そうすることによって、「やー、○○ちゃん、いらっしゃ」ということになり、
早速会話に不自由はしないしあるいは「相手を見つけるチャンスの場」
にもなり得る訳でもある。


おにぎり一個だけ買っても、
お辛香かカラ揚げの一個もオマケしてくれるかも知れない。


とかく30歳は、男女共に「心が細る年齢」でもある。


それだけに、「チャンス」と「希望」を見失ってはならない。


先ずはこの30歳という数字は、
恐らくは人生第一回目の曲がり角の様な気もするが、
心までネジ曲がってはいけない。


曲がるのは、道路や川だけで沢山である。


もっとも人生は、海千山千で荷を背負って山を登る如きではある。


せっかく見つけた相手が、空っけしお金に縁の無い人であっても困る。


貯えは別としても、定期的にそれなりの給料を
家庭に入れる人で無ければこれも意味が無い。


焦って、禁治産者や見かけだけのいい男に寄り添っては危険である。


「夫妻でも こんな負債は 知らなんだ」とならぬよう、
良く相手の試算表を確認した方が良いかも知れない。






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